本日Twitterであまりにも衝撃的なツイートを見てしまいました。
これです。
知ってた😁 pic.twitter.com/KuiDm6F6fZ
— おすぎとジーコ (@osugi_Zi) March 5, 2021
いつ消えてしまうかわからないため、以下に概要を書いておきます。
- 病院職員が「献血車で無料で手に入れた血液を病院に高額で売りさばく日本赤十字」というテキストとともに、日本赤十字からの請求書の写真を添付してツイート
- 上記のツイートについて上司から出勤停止処分を言い渡されたが、懲りずに上記のツイートのスクリーンショットに「上司から出勤停止処分を受けた旨」を付け加えて再度ツイート(上記で引用したツイートは更にそれをスクリーンショットに収めた画像)
今回はとりあえず業務上知り得た情報をSNSに載せるという重大なコンプライアンス違反には触れないでおきます。
元ツイート主やスクリーンショットをツイートした人の主張は、
「無料で手に入れた血液を有料で売るとは何事だ」
ということみたいです。
しかも、当該ツイートのリプライや引用RTには賛同、つまり日本赤十字を悪だとこき下ろす意見が少なからず見受けられます。
……「日本、大丈夫?」って思いません?
私は思いました。
言うまでもありませんが、「献血が無料」というのは「献血してくれた人に直接お金を払わない」というだけで、「献血にかかる費用がゼロ」というわけではありません。
私は献血の経験がなく医療関係者でも専門家でもないので詳しいことは知りませんが、
- 献血バスの購入費・維持保守費
- 献血に関わるスタッフの人件費
- 血液の運搬・保存にかかる費用
など様々なコストがかかることは容易に想像がつきます。というか、小学生でも「血液を運んだり保存したりするのにお金がかかるから、輸血は無料にはならないよね」くらいのことはわかるでしょう。
ましてや元ツイート主は病院職員ですから、血液の保存がどれだけ大変なのかとか、そもそも自分の人件費がかかっていることとか、普通ならわかっているはずです。
献血から輸血までの過程において「血液の原価」以外の費用に思慮が及ばない大人が、一人二人ではなく存在しているのです。
日本人のマネーリテラシーが低いということはずっと言われ続けていますが、マネーリテラシーとかいう次元の話ですらないですよね。
毎週娘と見ている「おさるのジョージ」の方が何倍も賢いです。
ここからは完全に私の推測です。
もしかしたら彼らにとってお金とは「自分が貰うもの、自分が払うもの」以上の認識が無いのかもしれません。
自分たちが貰う前、自分たちが払った後のお金がどう回っているのか、生まれてから一度も考えたことが無いのです。
- 献血に行ってもお金がもらえない
- 輸血する(もしくは病院に血液が納品された)タイミングでお金を払わなければならない
- お金を貰ってないのにお金を払わなければいけないのはおかしい
という理屈です。
献血から輸血(もしくは病院に血液が納品される)までの過程は、彼らの頭の中には存在しない。
どうでしょうか。ハチャメチャなロジックですが、割といい線言っているんじゃないかと思ってます。可能ならインタビューして真意を確かめてみたいくらいです。
今の学校教育のカリキュラムを詳しく知っているわけではありませんが、
サルでもわかる!お金と経済のイロハ!
みたいな授業をガッツリやった方が良いんじゃないかと思います。
「馬鹿な大人がいるなぁ」で済ませてもいいのですが、そういった知的レベルの大人が多数いて、何食わぬ顔で社会生活を送っていると考えると、なんか怖くなりませんか?
コンシューマ向けビジネスに携わっている方は、(商材のターゲット層にもよりますが)少なからずこういった人々を相手にビジネスをしなければならないわけで、彼らの思考回路や認識を完全に無視はできません。
私もマス向けサービス企画に携わっているため、視座を下げてターゲット層の思考や目線を学ぶトレーニングをしてきたつもりですが、今回の件でまだまだ足りないなと思い知らされました。
……とここまで考えた後、さらに一歩進んで
「こんな人々が大人になるまで生きられて、今も不自由なく社会生活を送れているって、やっぱ日本って素晴らしい国なのでは」
との考えに至りました。
とりあえず、この社会には「想像以上の馬鹿が、想像以上の数存在している」ということを忘れずに生きていきましょう。
おしまい。
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