今回は私が独断と偏見で選んだ
2大「子どもを育てたことが無い人が勘違いしがちなこと」
を発表します。
この勘違いが街中やSNSでの争いに発展しているケースをしばしば見かけるので、是非正しく理解していただけたら幸いです。
①抱っこ紐はベビーカーの代用品ではない
混雑バスや電車でベビーカーに子供を乗せていたら舌打ちされた、ベビーカーを畳めと言われた、などの嫌がらせを受けた小さな子連れの親(特に母親)の話をよく聞きます。
そもそもバス会社も電車会社も「畳まずに乗って良い」と定めているためベビーカーを畳む必要は無いのですが、中には
「抱っこ紐を使えばいいだろ」
と言ってくる人もいるようで、少なくともそれは大きな勘違いですよというのが1つ目です。
抱っこ紐はベビーカーの代用品ではありません。
はい、ここ重要です。
抱っこ紐はベビーカーの代用品ではありません。
二回言ったので覚えましたね?
では解説です。両者は以下の通り一長一短あり、目的や状況によって使い分けるものです。
■ベビーカー
長所
-荷物を載せて運べる
-長距離移動が比較的楽に行える
短所
-移動に制限がある(階段やエスカレーターが使えない)
■抱っこ紐
長所
-子が親に触れて安心できる
-親が両手を使える
短所
-親の肉体的負担が大きい
抱っこ紐とベビーカーの関係は、言わば自転車と自動車のようなもの。
その時々で最適な方を選んで使いますし、どちらかしか使えない場面だってあります。
大きな買い物や人の送迎、長距離移動のために自動車を使っていたら、横から「車は迷惑だから自転車を使え」などと言われたら、余計なお世話すぎますよね。
少なくとも親がベビーカーを選んで使っているときに、何の事情も知らない他人が「抱っこ紐を使え」などと言うのは、それと同じなのです。
②「泣いている子をあやさない=放置している」ではない
「電車などで赤ちゃんが泣いているのに親があやさずにスマホをいじっている」
なんてことで親が叩かれるケースがあります。
もちろん本当に育児放棄をしている親の可能性もありますが、経験上ほとんどの場合はそうではなく、万策尽きて詰んだ状態の可能性が高いです。
赤ちゃんが泣く理由は様々です。お腹が空いた、おしっこ/ウンチが出た、眠い、どこか痛い、慣れない環境で不快…
更に言えば、理由など無い(本人にもわからない)ことだってあります。
当然、親にもわかりません。
食べ物やミルクをあげてオムツを綺麗にしてあやしても、泣き止まないことがあります。
詰み状態です。こうなると、泣き疲れて寝るのを待つしかありません。
RPGのボス戦で、こちらの攻撃はほとんど効かず、与えるダメージ量よりも相手の回復量が上回っており、もはやどうにもならないので全滅するのを待っているような状態です。
赤ちゃんが泣いて一番焦っている・疲弊しているのは、紛れもなく親です。その親が万策尽きた状態で子の寝落ちを待っているときに、周囲が「親なんだから泣き止ませろ」と言うのがどれだけ酷なことかわかりますでしょうか。
できることは、無駄だとわかっていてもあやすフリをすることくらい。
先ほどのRPGの例で言えば、勝てる見込みのない戦闘で無駄にMPや回復アイテムを使って粘る行為に他なりません。時間と労力の無駄ですよね。
ただでさえ疲弊しているパパ/ママに、無駄な労力を使わせるのはやめましょう。
また、スマホをいじっている=遊んでいるという思い込みもよくないですね。家族や仕事先と連絡を取っているかもしれません。子育てに必要な調べ物や事務手続きをしているかもしれません。
さいごに
自分が経験したことがないことは、なかなかわかりません。私も子どもを持つまで知らなかったこと・見えたなかった世界がありましたし、私自身、まだ知らないこと・見えていないことがたくさんあるはずです。
ですから、知らないこと・見えないことを責めるつもりはありません。
- 自分の常識や価値観では理解できない事象に遭遇したとき、思考や言動に注意を払うこと
- 新しく知ったこと・見えた世界を素直に受け入れること
がとても大切です。
すぐに相手を否定したり、自分の知識や経験だけで判断して決めつける前に、一呼吸置くことを心がけるとよいです(自分自身への戒めも兼ねて書いています)。
ただでさえ肩身が狭い小さな子を連れたパパ・ママが、少しでも安心してのびのびと過ごせる社会になることを願って。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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